工事業者視点のエアコンを選ぶポイント-ササデンサービス

工事業者視点のエアコンを選ぶポイント-ササデンサービス

エアコンを選ぶポイント

 個人の見解なので参考程度にして下さい。


部屋の広さに合った物を選ぶ

あたり前ですがお部屋が6畳なら6〜8畳、10畳なら10〜12畳用を選んで下さい。ただしお部屋の断熱性能によっては能力選定が変わります。
お部屋に対して2ランク、3ランク上の能力選定すると、冷暖房効率が下がり無駄な電力が増えるので、1ランク上までが妥当だと思います。
逆に能力が低すぎると、フルパワー状態が長くなるので、エアコンの消耗が激しくなり、使用年数が短くなる可能性があります。

  • 6畳用なら能力2.2kw、型名に22の数字が入っています。→業者では22(ニイニイ)と呼んでいます。
  • 8畳用は2.5Kw →25(ニイゴウ)
  • 10畳用は2.8Kw →28(ニイハチ)
  • 12畳用は3.6kw →36(サンロク)
  • 14畳用は4.0Kw →40(ヨンマル)
  • 18畳用は5.6Kw →56(ゴウロク)
  • 20畳用は6.3kw →63(ロクサン)

冬場に暖房で使用する方は200Vの機種を選んだ方が良いと思います。もしくは寒冷地仕様のエアコンだとファンヒーター並みの暖かさ(私の感覚的に)があるのでおすすめです。
ただし暖房時はノーマルエアコンよりは消費電力が高めなので電気代が高くなる可能性があります。

冷暖房以外の付加機能

近年のエアコンは様々な機能があるエアコンが増えています。付加機能が増えれば増えるほど上位モデルになり、
値段も格段に高くなります。最近ではWi-Fiにつないでスマホで操作や管理できるエアコンやAIで室温管理する機種もあり、私はついていく事が出来ません…。

 

フィルター自動お掃除機能
掃除した埃を排出パイプから外に吐き出すものと、室内機の中のダストボックスに溜めるタイプがあります。

 

外に埃を吐き出すタイプは何もしなくても室内機が掃除、排出までしてくます。ただし全く何もしなくても良いわけではなく、油膜やカビなどは取り切れないので、たまにフィルターを外して掃除する必要があります。
お掃除メカに異常が有ると室内機ランプでお知らせしてくれますが、まれに排出パイプの出口付近で埃が詰まり外に排出されない事があります。(私の経験上)
そうなると、行き場を失った埃が室内機の中を循環して、室内に埃をまき散らします。折角のお掃除機能が仇となるので、時々前面パネルを開けて点検することをおすすめします。

 

ダストボックスタイプは室内機が自動でフィルター掃除をしてくれますが、埃は室内機内のダストボックスに溜まっていきます。トータル運転時間が一定以上になるとお手入れ時期を室内機ランプで知らせてくれますが、定期的(使用環境により違いがあります)にダストボックスを取り外してゴミを取り除く事と、やはり油膜やカビなどは取り切れないので、たまにフィルターを外して掃除する必要があります。
注意点は、ダストボックスをお手入れしないと埃がボックス内に入りきらず、室内機内を循環し、室内に埃をまき散らします。

 

どちらのタイプもフィルター掃除をする頻度は減りますが何もしなくても良いわけではなく、ご自身の手で定期的にお手入れする必要があります。またお掃除メカだけあってフィルターを取り外すのにはノーマルタイプより
何手間か掛かり、難しく感じる方もいると思います。また、全くお手入れをしていないお客さんもけっこういて、フィルーターから熱交換器に至るまで埃が入り込んでいる場合もあります。(分解洗浄しないと取れません)
私個人的にはどちらにしてもお手入れが必要なら、標準タイプのエアコンの方がフィルター掃除やクリーニングも簡単だし、経済的にもお得だと思います。

どこで購入するか

一番多いのは家電量販店ではないでしょうか。次にネットショップや地元の電器屋さんや電気工事屋さんだと思います。
どこで購入したら一番安く済むのかは、特売品や値引きなどお店によって条件が変わるので一概には分かりません。
わたしの経験では手間暇はかかりますが、ネットで探せば相場より安いエアコンが見つかる事もあります。ただし、相場より大幅に高く売っているショップもあるので注意して下さい。
あと、3月〜5月頃は安く買えます。前年モデルが狙い目で、夏の暑い時期に新モデルを買うよりは安く買える事が多いです。(機種や経済状況にもよりますが。)

 

当店ではお客様が購入したエアコンを施工するのが主体業務ですので、気兼ねなくご連絡下さい。(ご希望があれば仕入販売もしております)
<ルームエアコン工事料金表>

工事業者視点のおすすめのエアコン

普段エアコン工事をしている職人からのおすすめは、やはりスタンダードモデルにまります。
日本メーカーのエアコンならどこを選んでも間違いないと思います。基本的な構造、原理は昔から変わらないので、冷房性能や耐久性、コストパフォーマンスなどは、ほぼ究極に近いと思います。性能重視で徹底して無駄をなくした機械はシンプルで使いやすいですよね。
何より室内・室外機が軽くてコンパクトなのが職人としては助かります。軽い分、高所の室外機設置など1人で出来るので、工事費用も安くできますし。

 

寒冷地仕様のエアコンもおすすめです。価格はスタンダードモデルより高くなりますが、暖房性能が格段に良いので、喜ばれるお客さんが多いです。秋田県のような雪国だと室外機が霜で凍って、頻繁に霜取り運転で停止するのですが、寒冷地仕様エアコンだとほぼ止まりません。吹き出し温度も60度ぐらいまで上がるのでかなり暖かいですよ。

 

総合判断するとシンプルタイプの寒冷地仕様エアコンが良いと思います。私なら自動お掃除やAI搭載機能より、寒冷地仕様に予算を当てます。
寒冷地仕様にもれなく自動お掃除が付いている機種しかないメーカーもあるので、ラインナップを増やして欲しいですね。

 

何だかんだと自動お掃除エアコンを否定しているみたいですけど、取り付けた後の充実感は一番あります。
高級感がありデザインもかっこいいですし、私も欲しいです(もう少し安ければ…)。

エアコン工事費用について

せっかくお得な値段でエアコンを購入したけど、設置工事費が予算内でおさまるのか気になると思います。
一般的に標準工事費は安いけど、または商品代に含まれているけど、条件から外れると加速的に高くなっていくケースが多いです。
配管延長、配管カバー仕上げ、高所作業など部材が増えたり工事難易度が上がれば当然工事費も増えいきます。
どの様に工事費が増えていくかと言うと、標準取付工事だと配管4mまで含まれているのが一般的ですが、それを超えると1m毎に3,000円ずつ増えていくケースが多いです
(量販店、ネット集客サイトなど)。

 

例えば、2階の部屋に室内機を取り付けて1階地面に室外機設置する場合は、配管長さが6m〜7m程になるので、配管延長分は2〜3mになり、6,000円〜9,000円加算されます。当然はしごを使うので高所作業費4,000円〜6,000円がプラスになるので、
この時点で取付工事費は25,000円前後になる事が多いようです(配管は化粧テープ仕上げ)。
さらに屋外配管カバー工事などが入れば15,000円〜20,000円がプラスされ、
総額40,000円〜45,000円位になります。
またさらに新規室外機架台工事があれば、10,000円〜20,000円がプラスされ、
総額50,000円〜60,000円ほどになります。
またさらに3.6〜4.0kw以上のエアコンはプラス3,000円〜5,000円で、細かい工事を入れると60,000円以上になることもあるようです。
私が見たり聞いたりした知識ではこの様なかんじです。

 

あまりにも工事見積りが高いと思われた時は、キャンセルする事も必要だと思います。
大手会社は細かく工事単価が決まっているので、簡単に値段を変える事は出来ませんが、
個人で事業をしている(私も含む)業者さんなら、自分の裁量で料金を決める事が出来るので、状況によっては値引きをしてくれると思います。また地元で看板を出していると、
リピータさん獲得が重要なので、工事やトラブルがあった時には親切に対応してくれますよ。

 

当店の工事料金は
<ルームエアコン工事料金表>に記載してますのでご覧ください。